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鏡を通して自分の背中を見たことがあるだろうか?
私も鏡を通して見ているのは間違いではないけれど、普通の方法とはまた違う。
私は正面を向いているのに、鏡の中の像は、私に背中を向けているのである。
まるで、後ろ向きな性格を反映しているかのように……。
そんなある夜、友だちと飲みに出かけて、酔った勢いから、そのことを打ち明けてしまった。
だけど友だちは、それを例え話とでも受け取ったようだ。
確かにあんたは後ろ向きな性格だもんねぇ。
でもさ、こういう考え方もあるよ。
鏡の中のあんたは後ろ向きではなく、前を、未来を見すえているって。
それを聴いた私は目の前が開けるようだった。
また、鏡の前に立つ。
ごめんね、あなたは前に進みたかったんだね。
あなたを縛り付けていたのは私の弱い心。
いいよ、お行きなさい。
すると鏡の中の私は大手を振って、未来へと歩み出した。
私も鏡を通して見ているのは間違いではないけれど、普通の方法とはまた違う。
私は正面を向いているのに、鏡の中の像は、私に背中を向けているのである。
まるで、後ろ向きな性格を反映しているかのように……。
そんなある夜、友だちと飲みに出かけて、酔った勢いから、そのことを打ち明けてしまった。
だけど友だちは、それを例え話とでも受け取ったようだ。
確かにあんたは後ろ向きな性格だもんねぇ。
でもさ、こういう考え方もあるよ。
鏡の中のあんたは後ろ向きではなく、前を、未来を見すえているって。
それを聴いた私は目の前が開けるようだった。
また、鏡の前に立つ。
ごめんね、あなたは前に進みたかったんだね。
あなたを縛り付けていたのは私の弱い心。
いいよ、お行きなさい。
すると鏡の中の私は大手を振って、未来へと歩み出した。
ファンタジー
公開:18/09/18 07:01
ファンタジー
鏡
短編の執筆をライフワークとしています。
主に幻想的な作風で、童話寄りの、日常に潜む不思議を紡いでいます。
また、そう言った作品を使って豆本も製作。
普段は超短編というオチがふわっとした作品を書いているので、はっきりとオチの付けるショートショートは勝手が違うものですね(^^;
よろしくお願いします(^^)
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