夢の筆
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僕は画家だ。名前だけだけどね。
一度はコンクールで入選したけど、後は鳴かず飛ばずさ。
作品を描こう。
そう思って道具箱を見ると、見慣れない筆が入っていた。
「夢の筆」と書いてある。
なんだ、馬鹿馬鹿しい。
でも、ちょっと気になる。
テレビで見た分厚いステーキ、美味しそうだったな。
僕は筆を走らせた。
ジュージューと音を立てて、ステーキが現れた。
そういえばお腹が空いていたんだ。
早速いただこう。
「本当だったんだ」
何を願おうか。
そうだ、誰かと一緒に食事がしたい。
僕は理想の女性を描き始めた。
筆がどんどん進む。
もう少しで完成だ。
その時、部屋のドアが開く音がした。
「こんにちは」
絵とうりふたつの女性が立っていた。
......ここで僕の記憶は途切れている。
首にかかった、両手の感触と一緒に。
「夢はいい夢ばかりじゃない」
薄れゆく意識の中で僕はそんな事を考えていた。
一度はコンクールで入選したけど、後は鳴かず飛ばずさ。
作品を描こう。
そう思って道具箱を見ると、見慣れない筆が入っていた。
「夢の筆」と書いてある。
なんだ、馬鹿馬鹿しい。
でも、ちょっと気になる。
テレビで見た分厚いステーキ、美味しそうだったな。
僕は筆を走らせた。
ジュージューと音を立てて、ステーキが現れた。
そういえばお腹が空いていたんだ。
早速いただこう。
「本当だったんだ」
何を願おうか。
そうだ、誰かと一緒に食事がしたい。
僕は理想の女性を描き始めた。
筆がどんどん進む。
もう少しで完成だ。
その時、部屋のドアが開く音がした。
「こんにちは」
絵とうりふたつの女性が立っていた。
......ここで僕の記憶は途切れている。
首にかかった、両手の感触と一緒に。
「夢はいい夢ばかりじゃない」
薄れゆく意識の中で僕はそんな事を考えていた。
ファンタジー
公開:18/09/18 07:00
更新:18/09/18 04:06
更新:18/09/18 04:06
短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。
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