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c社の新商品プレゼン会。トリを務めるのはN博士だ。彼は毎回革新的な家電を開発するが、まだ1度も実用化に至ってなかった。
「今回私が発表する新商品はこちら!『ぞうじ機』です!」
博士の後ろのスクリーンいっぱいに、商品の絵が映る。
「これはいったいなんだね」
怪訝な顔をして一番前の席に陣取っている社長が尋ねる。
それはどうみてもゾウであった。
「はい!こちらは見ての通りゾウと、掃除機を組み合わせた物です!
皆さんは象の鼻の器用さはご存知ですね?ぞうじ機ならタンスの上にもテレビの裏にも鼻が届きます!」
感嘆の声があがる。
「さらにゾウの肺にゴミを分解するフィルターを装着しました。これでゴミをエネルギーに変換できます!」
会場は拍手に包まれた。
「素晴らしいよ。聞く限りだと完璧に思えるが、なにか欠点のようなものは無いのかね?」
「強いて上げるならば、全長6mで重量がおよそ8トンな事ですかね」
その他
公開:18/09/16 08:39
更新:18/09/16 08:48

総帥「イト」

不思議な物語が好きです。

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