秋風と眼鏡

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私は起業しようと銀行に向かっていた
その時、ビューっと秋風が私に向かって吹いた
すると眼鏡に何かが張り付いた。よく見てみると秋と書かれたキラキラのラメだった
友人にその話をすると、それはきっと君に起業を諦めよと言う神様の啓示だよと告げられた
そうだったのか
しばらく経った頃、今度は家の近くに大きな空き地を見つけた。そこには空き缶が転がっていた。
それを見て私は思いついた。
秋の空気を缶に詰めて秋缶として売り出そう。
これが上手くいったら春夏冬の空気にも挑戦しよう。
そんな事を考えていた時、また、秋風が吹いた
今度は眼鏡に蝉がくっついた。ヒグラシだった。どういう意味だろう
そのことを友人に話すと笑って馬鹿げた事を考えずにその日、その日を精一杯に生きろと言う意味さと告げられた
それもそうだなと納得した
日曜になり商店街を歩いていると諦めさせ屋と書かれた看板を見つけた
中を覗いて見ると友人の顔が
公開:18/09/13 06:16
更新:18/09/13 09:42

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