漫才ってなに２０

「ゲームしようぜ」
「いいよ」
「腹にナイフを刺して、死ななかったら勝ちな！」
「何だそれ！」
「先攻は譲ってやるよ。お前が刺す番な」
「え、いいの？　お前死ぬよ」
「違う違う、自分の腹にナイフを刺すゲーム」
「怖いわ！」
「じゃあ、相手に刺すゲームにする？　俺先攻だけど」
「ズルいわ！　何で俺が先に刺されるの」
「刺し心地が良いからね」
「知るか！」
「この前お前が寝ている時にチクッとしたら」
「人が寝ている時に何やってんだよ！」
「ペロッ、これはお前の血の味」
「怖いわ！　猟奇殺人鬼か！」
「そうでーす！　てへぺろ」
「そうだったんかーい！　じゃなくて、なんだそれ」
「可愛さが溢れ出して止まらないの」
「気持ち悪いわ！」
「これからの時代はカワモテ猟奇殺人鬼だよねー」
「だよねー……って、そんなわけあるか！」
「とりあえず刺すね」
「待て待て待て」
「きゃぴ？」
「可愛くないからな！」