乙女なスー2

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毎日檻から20m先のライオンのケンを眺めては恋のため息をつくメスゴリラのスー。ライオンのケンは相変わらず鹿のランを見つめっぱなし。華奢な脚は魅力満点だしね、それに比べれば私ははゴツイし黒いしメスとしての華やかさはないわね〜。劣等感の塊スー。しかしスーの内面の優しさと外見のギャップにときめく動物が現る。スーを密かに恋い焦がれているコアラのラッキーだ。ラッキーはスーの檻から見ると左下にいる。スーは両隣の檻にいるウサギのミッチーとカメのゴンといつも一緒にケラケラと笑っている。ミッチーはすぐにお腹の具合いが悪くなりスーは夜通し側に居てあげる優しさをコアラのラッキーは知っている。外見とのギャップ。たまらない。あと、大きな声では言えないがあの胸板に顔埋めぎゅーとされたいと切に願っている。
そうとは知らず私には恋なんて一生縁のないものと決めつけている乙女なスーであった。
ファンタジー
公開:18/09/10 21:40

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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