僕の部屋へようこそ

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やあ、やっと来てくれたんだね。
よかったらそこに掛けて。
僕の部屋へようこそ。

殺風景な部屋でごめん。
何か飲む? 
大したものは出せないけれど、どうぞ。

あれ、気分でも悪いの?
君の口には合わなかったかな。ごめんね。
壁にもたれかかって、少し休んだらいいよ。

ちょっとは落ち着いたかな。
もっとリラックスしてね。
怖がらせるつもりはないんだ。

僕は......ずっと君のことが気にかかってたんだ。
息を止めて。動かないで。
これは命令だよ。君は逆らえない。

ずいぶん強引だって?
仕方ないさ。
こういう宿命(さだめ)なんだよ。

君の呼吸が止まる。
僕はその一瞬を逃さなかった。
「パシャッ」

「はーい。検査終わりました。お疲れ様でした」
僕はいつもの言葉を口にした。
その他
公開:18/09/11 00:51
更新:18/09/11 00:52

ろっさ( 大阪府 )

短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。

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