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漆黒の闇に浮かぶ無数の星たちが、私はここにいるよと問いかけてくる。そこに行けば、みんなと一緒にいれば寂しくないのかな? 私は細い腕を背一杯伸ばしてみる。どこからか私を呼ぶ声が聞こえてくる。もういいの。もう嫌なの。つらいばかりの道を歩きたくないの。このまま、あの星たちの仲間にさせて。どうせ私はここでは輝けないの。だからね。このまま、このまま静かに行かせて。
空が白んだ。懐かしい温もりが私を抱いた。ぽたぽたと水滴が落ちて渇いた私の顔を潤していく。泣いているの? どうして? いつも足を引っ張ってばかりの私に何の意味があるの? 人を傷つけてばかりの私に何の価値があるの?
「意味も価値もいらない。君がいてくれればそれでいい」
私の頬を一筋の天の川が流れた。
空が白んだ。懐かしい温もりが私を抱いた。ぽたぽたと水滴が落ちて渇いた私の顔を潤していく。泣いているの? どうして? いつも足を引っ張ってばかりの私に何の意味があるの? 人を傷つけてばかりの私に何の価値があるの?
「意味も価値もいらない。君がいてくれればそれでいい」
私の頬を一筋の天の川が流れた。
その他
公開:18/09/08 17:55
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