魔法の杖

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「お地蔵さんが持つ杖で大地を叩くと変化させることができる」と長老から話を聞いた。ただし、お地蔵さんが必要だと感じた時とこの村の中だけだと。

隣村で大きな地割れが起きた。我が村人たちも皆で隣村の人たちを助けた。龍が怒ったのかと思うほどの地割れ跡。「この村はもう終わりだ」と皆がその風景を見て思った。

村のお地蔵さんにお願いしようと言い、私は一人走った。
お地蔵さんの前で手を合わせ願った。「隣村を助けたい。どうかお願いします」でもお地蔵さんの杖は抜けない。我が村ではないからか。
落胆している時隣村の人がやってきた。お地蔵さんに「お願いします。我が村をそして皆をお助けください」合わせた手には力がこもっている。コトン、杖が落ちた。ありがとうございますと隣村の人は何度もお礼を言って走って行く。私はどこか英雄的気持ちで願掛けをした自分を恥じた。私はお地蔵さんに心からお礼をし急ぎ隣村へかけた。
ファンタジー
公開:18/09/09 09:15

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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