居眠り運転が止まらない
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がくっと頭が落ちて、目が覚めた。やばい。自動運転装置にかまけて、ウトウトしてしまった。目の前の車に近づきすぎていたので、軽くブレーキを踏むと、空振りだ。
あれっ。焦って足元を見ると、違う足。身体を伝っていくと俺じゃない。顔が見える。ってことは他人だ。いや、待て。この顔は知っている。歳をとっているが間違いない。息子だ。
助手席の見たことない女性は、おそらく奥さんだろう。後部座席には初めてみる孫たちが眠っている。
車は止まらない。運転席の息子の居眠りも止まらない。頬をひっぱたく。が、空振りだ。大声は届かず、息子は3歳児の面影を残したまま眠り続けている。駄目だ、ぶつかる。
がくんと、また目が覚めた。車内を見渡すと、見慣れた妻と子供が眠っている。急いで減速して息をつくと、ハンドルの真ん中で、数年前に居眠り運転で亡くなった父がくしゃくしゃ顔で泣き笑いしていた。
あれっ。焦って足元を見ると、違う足。身体を伝っていくと俺じゃない。顔が見える。ってことは他人だ。いや、待て。この顔は知っている。歳をとっているが間違いない。息子だ。
助手席の見たことない女性は、おそらく奥さんだろう。後部座席には初めてみる孫たちが眠っている。
車は止まらない。運転席の息子の居眠りも止まらない。頬をひっぱたく。が、空振りだ。大声は届かず、息子は3歳児の面影を残したまま眠り続けている。駄目だ、ぶつかる。
がくんと、また目が覚めた。車内を見渡すと、見慣れた妻と子供が眠っている。急いで減速して息をつくと、ハンドルの真ん中で、数年前に居眠り運転で亡くなった父がくしゃくしゃ顔で泣き笑いしていた。
ファンタジー
公開:18/09/09 08:09
400字って面白いですね。もっと上手く詰め込めるよう、日々精進しております。
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