87. チラシの誘惑
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台風が過ぎた次の日のこと。倒れた物干し台を起こそうとベランダに出るとチラシの切れ端が物干し棹にくっついていることに気が付いた。『にん○ん 1本 5○ 円 』チラシは所々読めない箇所があったが大好きな人参が安そうだったので午後から車でここに向かった。着いた先は大きめの建物。ボロボロの状態のチラシの切れ端を従業員に見せるとにやりと私の顔を見ていやらしく笑った。「お客様は見る限り30代の前半でまだまだお美しいのにもっとお若くなりたいのですね?」そう言うと書類の記入を求めてきた。「野菜を買うのに書類が必要なんですか?」驚いてそう聞くと「おやおやこれはにんげん 1体 50万円 と書いてあるのですよ。あなたはこれから我々と契約を結び自殺志願の若者を騙し連れてきて臓器は外国に、血は若返るためにあなたに還元するのです。残念ですがこの秘密を知ったのでもう逃げられませんよ」
そう言うと私に何かを注射した──。
そう言うと私に何かを注射した──。
ホラー
公開:18/09/06 23:57
更新:19/02/25 02:51
更新:19/02/25 02:51
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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