秋風が立つ
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秋風が心地よい。
私は公園のベンチに腰かけ、ぼんやりしていた。視線の先には仲良さげに歩いているカップル。
私にもあんな頃があったなぁ、と少し感傷に浸る。
不意にビュッと突風が吹いた。その瞬間、彼の頭から黒くてフサフサしたものが飛んだ。
あぁ、これは大事件だ。
彼女が彼の頭を見て、言葉を失っている。さっきまであんなに仲良さげだったのに。
私の脳裏に「秋風が立つ(恋人同士の愛情が冷める。秋風が吹く)」という言葉が浮かび、一人ニヤリとした。
うん。今日は本当に、秋風が心地よい。
私は公園のベンチに腰かけ、ぼんやりしていた。視線の先には仲良さげに歩いているカップル。
私にもあんな頃があったなぁ、と少し感傷に浸る。
不意にビュッと突風が吹いた。その瞬間、彼の頭から黒くてフサフサしたものが飛んだ。
あぁ、これは大事件だ。
彼女が彼の頭を見て、言葉を失っている。さっきまであんなに仲良さげだったのに。
私の脳裏に「秋風が立つ(恋人同士の愛情が冷める。秋風が吹く)」という言葉が浮かび、一人ニヤリとした。
うん。今日は本当に、秋風が心地よい。
その他
公開:18/09/06 23:30
更新:18/09/06 23:32
更新:18/09/06 23:32
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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