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「シューゴ! ケン!」
いない。まさか死んでしまったのか。
「シューゴだけは。せめてシューゴだけは生きていてくれ! 頼む。シューゴだけは! 神様! シューゴだけは! 頼む。シューゴだけは!」
その時、柱の陰から一人の男が出てきた。
「ケン!」
「おう」
「よく生きていた! ケン! 良かった……!」
「まあな、ところで」
「ケン……本当に、本当に良かった……!」
「さっきのはどういうことなんだ」
「さっきの? それにしても良かった」
「そういうのはもういいんだ。俺なんかが生きていて悪かったな」
「何を言っているんだ! ケン! 君が生きていて本当に……」
「シューゴなんだろう? 本当はシューゴが良かったんだろう?」
「ケン! 良かった! ケン!」
「ごまかすな! 俺じゃなくて、シューゴが良かったんだろう?」
「仲違いは、その辺にしときな」
「シューゴ!」
現れた彼に、涙が溢れて止まらなかった。
青春
公開:18/09/05 22:54

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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