無限むう

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夜、帰り道にそいつは現れた。
バットを持った骸骨。
いきなり殴られ、痣ができた。
あれ?この既視感。気のせいか。
「気のせいではない」
突然、男が現れた。
「君は同じ日をずっと繰返している。その痣のせいで」
痣は笑っていた。
「その痣笑いが無限ループの原因。さぁ、この難攻不落軟膏を!」
薬を渡され、僕はその場を去った。

『未来の本人が登場とは』
「この蟻地獄空間に入るのは苦労したよ」
『塩騒動の元凶をこの虫籠に捕まえていただけ』
「僕を悪者扱いしないでよ、むうさん、いや姉さん」
骸骨のホログラムが消え、失踪した姉の姿が。
『私は未来で塩騒動を見た。人の傷口に塩を塗る言葉で塩辛い世界。お前は言葉を誤った。投降しないと削除する』
姉は骸骨に戻ると巨大化した。
「姉弟喧嘩なんて久々だね」

日付が変わる頃、僕は家にいた。
薬を塗ると痣は消え、SSGに投稿していた。
むうさん、今日も面白いなぁ!
SF
公開:18/09/07 14:48

そるとばたあ( 神奈川 )

★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!

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『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。

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