魔女っ子アンちゃん5

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魔法使いのアンと知り合い数ヶ月。今、アンが僕の家に来ている。まぁ、自然の成り行きってやつで深い意味はない。
「腹減ったなぁ」
「何か作ってあげよっか?」
「料理できんの?」
「もちろん魔法でね♪」
ほぅ。それは便利な魔法じゃないか、と思い「じゃあ、何か作ってよ」と口走ったのが迂濶だった。
キッチンへ行くなり、アンが呪文を唱える。

「アンブレーラ・アンブレラ、ピチピチ・チャプチャプ・ランラン、ラーン♪」

キッチンが戦場と化した。
野菜、牛肉、包丁、まな板、鍋、調味料などが飛び交う。そして数秒後にはガシャコーン、ボウッ、グツグツグツ、という感じでガスコンロに鍋が乗っていた。
「出来たよ♪」
「早っ!」
キッチンが戦場と化して、わずか1分後だった。
「カレーだよ♪」
キッチンは台風が去った後かのように色々な物で散乱しているが、カレーは良い香りを漂わせていた。
で、お味は……。

「甘っ!!」
ファンタジー
公開:18/09/04 23:40

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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