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町に巨大怪獣が現れた。
皆が逃げる中、僕だけが怪獣に立ち向かう。僕だけが怪獣に勝つ術を持っているから。
僕は変身する。光が僕を包むとその体は巨大怪獣同じ大きさになった。
怪獣を殴りつける。僕を敵と認識した怪獣が向かってきた。
僕は背中に人々の声援を受け、怪獣に立ち向かう。
そして勝った!
怪獣を倒し、僕は英雄となった!

…目が覚めた。僕の目の前には巨大怪獣がいる。
僕の後ろには怪獣を崇める人々がいる。
そう、僕は突如現れた巨大怪獣の生贄として選ばれてしまったのだ。
怪獣は僕を掴むと口の中へと放り込む。
痛みは一瞬だ。僕は噛み砕かれ、すぐに意識を失った。
しかし、目は覚めない。これは現実なのだから。
悪夢というのは夢であるから救いがある。夢であるならば、いつか覚めることもあるだろう。
しかしこれは現実だ。
現実は悪夢よりも残酷で鮮明だ。
ファンタジー
公開:18/09/05 19:04

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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