SSGロボ

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毎日ショートショートを量産するなんて無理だよう。そんなあなたに「SSGロボ」をお貸しします!
おれはこの広告に興味を持った。
1週間は無料なのでレンタルすることにした。

ノックがしたのでドアを開けると、そこには銀色ボディのロボットが立っていた。
「創作でお困りのようですなァ」
「はぁ、毎日投稿するのが難しくて」
「ま、わてに任しときなはれ」
SSGロボの性能は凄まじいものがあった。適当にお題を投げると、それに沿ったお話を瞬時に組み立てるのだ。おれはこの日から、1日に10編の作品を投稿した。
だが、おれの作品の人気はあまり良くなかった。ちゃんと読んでいなかったのだが、アテネで会ってね、イカはいっか、など、オチが全ておやじギャグだった⋯⋯。

「今時おやじギャグはねえだろ!?」
と喰ってかかると、SSGロボは無言で自分の首の後ろを指差した。
そこには、ショートショート爺と書かれてあった──。
SF
公開:18/11/24 16:30
更新:18/11/24 17:37
ショートショートじじい

渋谷獏( 東京 )

(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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