飛んでるザブトン
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喫茶「箱庭」の3人のお客さん。ハマヤに勤める次郎君、その妹のサエコちゃん、バンドのメンバーのトキミちゃんだ。
トキミちゃんが彼に頼む。「あのね、ライブハウスの椅子に置ける、気の効いたザブトンを作ってよ」
次郎君は腕を組む。「うちは楽器屋だよ。でも考えてみるよ!」
彼は会社で早速アイデアを捻り出す。「音楽で楽しくなると、体温の上昇を感じてフカフカになる座布団は、どうかな」
試行を重ねて、熱に反応して膨れる布素材の試作品が完成した。
会社の課長が言う。「随分早くできたな」「あ、課長。一緒に試してもらえません?」
2人は座布団に座り、ロックのビデオを観る。音楽に乗ってくると、座布団がふわっと膨れだした。だが...
次郎君は、興奮しすぎてしまった。「イエーイ!」と叫び拳を突き上げた時。座布団は極度に膨れ、彼を天井近くまで弾き飛ばしてしまった。
課長は呟く。「いつもながら飛んでる男だ、君は」
トキミちゃんが彼に頼む。「あのね、ライブハウスの椅子に置ける、気の効いたザブトンを作ってよ」
次郎君は腕を組む。「うちは楽器屋だよ。でも考えてみるよ!」
彼は会社で早速アイデアを捻り出す。「音楽で楽しくなると、体温の上昇を感じてフカフカになる座布団は、どうかな」
試行を重ねて、熱に反応して膨れる布素材の試作品が完成した。
会社の課長が言う。「随分早くできたな」「あ、課長。一緒に試してもらえません?」
2人は座布団に座り、ロックのビデオを観る。音楽に乗ってくると、座布団がふわっと膨れだした。だが...
次郎君は、興奮しすぎてしまった。「イエーイ!」と叫び拳を突き上げた時。座布団は極度に膨れ、彼を天井近くまで弾き飛ばしてしまった。
課長は呟く。「いつもながら飛んでる男だ、君は」
ファンタジー
公開:18/11/25 12:21
更新:18/11/25 19:41
更新:18/11/25 19:41
喫茶店
音楽
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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