僕と同じお墓に入って下さい
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私の家族は暖かい家族だったのだと思う。
怒られることも多かったが、自分のことを想ってくれていた。
こんな時はどんな考えをするのか、話をしてくれた。
それでも私はほとんど覚えていない。
あそこへ行った。あの時こんな話をした。こんな風景だったね。昔の家は、駅前はまだ店が少なくて、行列にも並んだね。
曖昧な返事をしてそうだったかな? なんて言葉を言いながら笑った顔を作る。
それでも私はこの家族の一員で、自分を形作ってきた人達だった。恨んだこともあるけれど、感謝もしている。
自分がどうしてこうなったのか分からないけど、家族ってのはきっと、ほっとするものなのだろう。
そんなことを思いながら私は高い所から見渡していた。
家族の言葉が聞こえるけれど、それは風の囁きか、私の願望なのかもしれない。
全てが枯れてしまったこの世の中を一つの家族にしたかった。
そう願ってボタンは押されたんだ。
怒られることも多かったが、自分のことを想ってくれていた。
こんな時はどんな考えをするのか、話をしてくれた。
それでも私はほとんど覚えていない。
あそこへ行った。あの時こんな話をした。こんな風景だったね。昔の家は、駅前はまだ店が少なくて、行列にも並んだね。
曖昧な返事をしてそうだったかな? なんて言葉を言いながら笑った顔を作る。
それでも私はこの家族の一員で、自分を形作ってきた人達だった。恨んだこともあるけれど、感謝もしている。
自分がどうしてこうなったのか分からないけど、家族ってのはきっと、ほっとするものなのだろう。
そんなことを思いながら私は高い所から見渡していた。
家族の言葉が聞こえるけれど、それは風の囁きか、私の願望なのかもしれない。
全てが枯れてしまったこの世の中を一つの家族にしたかった。
そう願ってボタンは押されたんだ。
その他
公開:18/11/22 23:25
ショートショートは星新一さん、筒井康隆さんが好き。
空を見上げてぼーっとするのも好き。
抑揚のない平らな脳みそで
蜘蛛の巣を徘徊しながら思い付きで生きています。
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