奇想天外の恋

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「恋におちるって言うけどさ。あたしの場合、その人のところに飛んでいきたくなったよ」
四年来の友人が頬を紅潮させながら話す。とりあえず相槌を打つ。
「で、その相手は?」
「スピード違反でネズミ捕りされてね。互いの名前は把握できたよ」
「ちょっと待って。それのどこに恋の要素があるのよ」
「追いかけられたらすごく魂が惹きつけられた。これは恋だ」
「再会はないよ。まさかまたスピード違反するなんて言わないよね」
「大丈夫! 次は違反にはならないようにする」
友人は思い込みが激しくら何をやらかすのか先が思いやられる。

あれから数週間。彼女は免停になった。その理由は割愛。友人を避けるようにあの警察官は部署を変えてもらったらしい。
それから私は偶然その警察官の休日にばったり会って、仲良くなった。まずはお友達からと言うゆったりとした始まり。恋の始まりは奇想天外である。
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公開:18/11/23 01:13
更新:19/01/05 18:01

( ネットの海 )

思いついた時に閃きと共に。
意識しているのは難解な言葉を使わず、端的に。

 

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