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僕の同級生が毎月発行されるファッション雑誌の表紙を飾り、にこやかに笑っていた。

僕はそのファッション雑誌を手に取り、中を開き、同級生のインタビューを読もうとしたが、虚しい気持ちになってしまったため、その雑誌を手に取らずにファッション雑誌のコーナーを通りすぎた。

同級生は世界で活躍しているのに、僕は人としてただ小さくなっていくばかりだった。

「それにしてもすげーよな」
僕は書店を出て、コンビニに立ちより、ほくほくの肉まんを食べながら、冬の並木道を歩きながらぼそりと呟いた。
何もない僕よりも、何十倍も光輝く同級生を恍惚に眺めているかのようであった。

口から白い息がこぼれる。

冬空は夏と比べて、日が暮れるのが早く、目をしばたたかせている内に辺りは真っ暗になっていた。
その他
公開:18/11/19 23:56

神代博志( グスク )









 

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