朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 51

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俺達はゾンビから距離を置くため、シンディー所有の山荘へ向かっていた。
ちなみに自治体への書類上の手続き(入山届け)は執事のセバスが全部手配してくれた。
目的地までの山道は秋の風情を漂わせつつも、頂上の方は白い雪に覆われていた。気温は昇る度に少しずつ低下した。全身を防寒装備で覆っていなかったら間違いなく凍死していただろう。
山荘に苦労して到着してみると長い間、使っていなかったせいか、ガラスは曇り、室内はカビ臭かった。そのため、女性陣の最初の仕事は室内を掃除する事だった。残された俺は自然と暖炉にくべる薪を延々と割る事になった。そもそも日常で薪を割る事なんてない訳だから最初は上手く割れなかった。でも、50本も割り続ければ、自然と力を抜いて割れるようになっていた。

一方、その頃、スミス達は相も変わらず、ゾンビの中心で愛を叫んでいた。
「ああ、君のすい臓を食べてしまいたい」
「駄目よ。ダメダメ」
公開:18/11/19 23:04
更新:18/11/19 23:14

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