このあの

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ボードゲームをする二人。
「もう君に勝ち目はないと思うがね。私の駒が100億に達したらもう諦めてもらえんか」
相手が黙っている間も差は開く。
「君も強情だね。この2000年で流れは完全につかんだ。もう負けを認めなさい」
相手は黙って盤面を見つめているだけだ。
さらに何年も経った頃盤面に動きがあった。が、勝ちを確信して慢心していたため発見した時にはもう遅かった。
「しまった、未知のウイルスだ。駒が、私の駒が死んでいく。待った待った待ってくれ。これ以上取られるとこの世が破綻してしまう」
だが相手は聞く耳を持たない。
「これからはあの世の時代だ。産めや増やせで楽しい時代がやってくるのだ。ガハハハハハ」
頭を抱える者、高笑いする者。
雌雄決したのだろうか。
ファンタジー
公開:18/11/18 02:09
更新:18/11/18 00:25

たくや

自由に楽しくやってます。

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