クリスマスイルミネーション

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一二月二五日・・・
街では煌びやかなクリスマスのイルミネーションが飾られいた。
二頭のトナカイがサンタクロースが乗るそりを引き、夜空を飛び回り、街中の子供達にプレゼントを届けていた。
噴水広場はライトアップされ、赤と青を基調にした万華鏡の中の世界を再現していた。その周りを取り囲み、恋人達が藝術の人工的な明かりを眺めていた。
ジングルベルの歌が心地よく街ゆく人達の耳に流れていく。
忙しかった一年の終わりを告げて、心に安らぎを与えてくれる音階だった。
路地裏で屯する家無き人々はクリスマスのイルミネーションが眩しすぎて、目の毒にしか思えていなかった。
目が肥えてしまえば、明かりは造形だと文句を言い、居心地の悪い世界を居心地が良いと頑なに肯定していた。
冬空からぼた雪が降り落ち、人々はまた夢に落ちるのであった。
その他
公開:18/11/17 23:00

神代博志( グスク )









 

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