夜の森

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夜の森は静寂を保ち、旅人を恐怖に陥れる。
生い茂る樹木の枝に一匹の冠を被った梟がとまり、道に迷った旅人に目を落としていた。
この後、起きる惨憺な事態を想定していない哀れな旅人は険しい森道を行き進んでいた。
辛うじて携帯していた方位磁針を頼りに、森道を下ろうとしていたが、行き進むにつれて辺りは更に暮れ、月夜が薄ら笑みを浮かべていた。
旅人は疲れ切った。足は軽い痙攣を起こし、足の裏には大きなまめができ潰れて痛んでいるのがわかった。
「身体を休めて、明日の朝に再び歩き進むとするか」
旅人は翌朝の太陽の昇りを期待し、大樹の側に腰をおろした。
足は腫れ上がっていた。また、袋はぎがぱんぱんだった。
旅人は警戒しないまま、目を閉じて眠り込んでしまった・・・
旅人が背もたれにしている大樹は彼の身体を四方から枝でしめつけ、毒針をさした。
旅人は意識を失い、朝を迎えるまえに命を絶った。
その他
公開:18/11/17 23:00

神代博志( グスク )









 

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