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僕は小学校で同級生相手に点売をしている。
僕にとっては一文の価値もないものでも、欲しがる相手はいるんだ。
今日もお得意様のタカシ君が国語の点数を売ってくれと言ってきた。いいともいいとも。
僕は国語のテストの際、名前の欄に「小西タカシ」と書いた。タカシ君は名前の欄に僕の名前を書いているだろう。
その為、この日の僕の国語の点数は13点だった。
タカシ君は100点だ。何でも、100点を取れば親が好きなものを買ってくれるという。
だからタカシ君は僕に依頼してきたのだ。
今の世の中、小学校教師なんて誰もなりたがらない。だから授業もテストもロボットが監視するだけだ。
カンニングを見逃さない監視カメラやロボットもまさか名前が違うってことには気づかない。
だからこの商売が成り立つんだ。
点売屋。今や小学生だってこんなことを思いつくんだ。
近い将来、学歴が信用ならない世の中になることは言うまでもないだろう。
公開:18/11/17 18:33

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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