胃袋レンタル屋さん　お酒バージョン

「そんなに飲んで大丈夫？」
「今日は、にわとりの胃袋をレンタルしてきたから」
「鶏ってお酒に強いの？」
「あらかじめシジミをたくさん食べてきた」
「貝殻で効果あるかな」


「まず胃袋を掴むのがセオリーですよね？」
「そう、彼氏の胃をレンタル…って、馬鹿野郎！仕事はな、肝臓でとるんだよ」
「肝臓をレンタルだと、リアルにヤバい感じがしますから！」


「あいつ、水を飲みに行ったきり帰ってこないな」
「肉食獣のを借りたのに、石を飲んだみたいに胃が重いって言ってたけど」
「それヤバいぞ！」


「おいおい、すっかり大虎だな」
「あー虎の」
「みなまで言うな」


「お前もつきあえ、今日はとことん飲むぞ！」
「あ、その前に、牛の胃袋をレンタルしてきていいですか？」
「すごいな、４つも胃を用意する気か」
「いや、すぐに吐き出せるようにですよ。いつも反すうしても記憶が戻らないほどつきあわすんですから」