朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 50

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「ええ、そうよ。私の名は魔女に奪われたの。だから、私は私自身の本当の名を知らない。ああ、なんと言う事でしょう。私に忠誠を示し、私のために死地へ赴こうとする若きナイトに私は何もしてあげることが出来ない。ですが、あなたに約束しましょう。いつか時が来たらあなたに真実の名を伝えると」
二人の周りにはガヤガヤと野次馬のゾンビが集まった。
その中の一人、子供のゾンビは思った。彼女の胸のネームプレートにちゃんと名前が書かれているじゃないかと。だが、子供ゾンビはそんな野暮な事は言わなかった。彼の心の中で忖度が成されたのだ。

二時間後、二人はまだ舞台セリフの様な事を言いあっていた。周りのゾンビは片手にポップコーン、もう片方にコーラーを持って鑑賞している。

八時間後、二人の周囲にはいろんな屋台が商売を始めていた。焼きそば、綿菓子、射的等。中にはこの二人がどうなるか、賭けようと言い出すゾンビも現れた。
公開:18/11/18 19:38
更新:18/11/19 21:05

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