泥棒の指定した女 2(続く)

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 一時間後、泥棒の指定した女が警察署の入口に姿を現した。
 泥棒はそれを望遠鏡で確認する。
「よし、約束は守ったようだな」
 そして、署の方へ向かって歩いていく。
 彼女の隣に、先ほどの通話相手らしき警察官が立っている。この場には泥棒も含め三人だけしかいなかった。
「おお、お前ともう一度、会いたかった」
 泥棒は彼女のほほをさする。
 警察官は彼女に手錠を渡した。しかし、うまく持てず手錠は落ちてしまう。
「ほら、彼女が手を使えないのはお前もわかるだろ」
「そうだな、仕方ない。逮捕しろよ」
 悲しそうな泥棒はあきらめて両手を差し出した。
 
その他
公開:18/11/18 17:26

もこもこ( 九州 )

学生やってます。
やっぱり定期的に書かないと全然書かなくなりますね。
まあ気楽に書いていきます。
小説家志望です。よろしくお願いします。
 

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