木のなか
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僕の家は、広い敷地を持っていて、そのほとんどは森になっている。
ある日森のなかを歩いていると、どこからともなく、何かを叩く音が聞こえてきた。
かこーん。かこーん。
ある程度のリズムを持って鳴り続けるそれの原因は、目の前の木であることが分かった。
どうしようか。
軽く、ごつごつした表皮をノックしてみる。
あれ?中は空洞になっているようだ。
不思議に思って、普段僕が森にはいるときに持ち歩いている七つ道具、その一つのキリを取り出した。
思いの外簡単に穴が開いた。
ずぼり。と、穴が通った感触があったので、そこから覗いてみる。
内側はやはり空洞。
けれど一ヶ所だけ、三日月型に光が入り込んでいる。
この木、どこも切れてなかったけど、と思いながら見ていると。
かこーん。
斧の刃みたいなのが打ち込まれた。
えっ?
思わず声が漏れる。
すると、三日月の切れ目から
えっ?
と声がした。
ある日森のなかを歩いていると、どこからともなく、何かを叩く音が聞こえてきた。
かこーん。かこーん。
ある程度のリズムを持って鳴り続けるそれの原因は、目の前の木であることが分かった。
どうしようか。
軽く、ごつごつした表皮をノックしてみる。
あれ?中は空洞になっているようだ。
不思議に思って、普段僕が森にはいるときに持ち歩いている七つ道具、その一つのキリを取り出した。
思いの外簡単に穴が開いた。
ずぼり。と、穴が通った感触があったので、そこから覗いてみる。
内側はやはり空洞。
けれど一ヶ所だけ、三日月型に光が入り込んでいる。
この木、どこも切れてなかったけど、と思いながら見ていると。
かこーん。
斧の刃みたいなのが打ち込まれた。
えっ?
思わず声が漏れる。
すると、三日月の切れ目から
えっ?
と声がした。
その他
公開:18/11/16 17:26
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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