「巨人の上にも三年」

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緑豊かな広大な大地に、巨人族と小人族が共存していた。
ある日、この大地の近辺に隕石が落下した。その影響により、広大であった大地から、八割ほどの陸地と緑が失われてしまった。
小人族はわずかに残された緑を食糧とし、生き延びた。しかし巨人族は飢餓や仲間同士の争いにより、次々と倒れていった。
小人族も時間の問題と思われていた。わずかに残った陸地も荒れ果てており、新たな緑の芽が生えなかったのだ。
しかし巨人族に比べ、小人族は賢かった。小人族は次々に倒れていった巨人の上に乗ると、そこでジーッと座わり始めたのだ。
冷えきった巨人の体が暖まる。すると、巨人の背中から緑が芽生え始めた。巨人の肉体を栄養とし、それはグングン育った。
小人族はひたすら耐えた。耐えに耐え、やがて三年の月日が流れた。
巨人の体で作られた新たな大地が生まれていた。こうして、小人族は無事に生き延びた。
これを『巨人の上にも三年』という。
ファンタジー
公開:18/11/15 22:55
さささ宿題 2/3

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
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