男心なんてものは

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「ジュン。この灯台の下に錠をかけると恋から愛に変わるんだって」隣の席のカコが僕に言ってきた。
「連れて行ってくれない?」
なんで僕が!カコにはタクミっていう彼がいるじゃん。まぁ噂なんだけどね。でも一緒にいるとこ見た目撃証言いっぱいあるし..。
「いい?来週の日曜だよ」「う、うん」なんか断れないんだよな、あの瞳で見つめられると。

「なんかデートみたいだね」カコが言う。「デートね」愛想なく僕は返事をした。灯台近くのバス停で僕らは降りた。灯台までの道のり、僕は無言だった。やっぱり腑に落ちない。なんかモヤモヤする。
「あそこだ!」カコは走り出し僕もついて行く。カコはポッケから南京錠を取り出し付ける所を探していた。金色に輝く南京錠をフェンスに付けるカコは可愛いかった。彼のことを思っているからだろう。南京錠にイニシャルが彫ってある。目を凝らすと「J.K」。帰り道、僕はずっとおしゃべりな男になってた。
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公開:18/11/14 14:19

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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