朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 46

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「埒が明かないから空中に逃げましょ。」
俺とアリサははティナとシンディーに抱えられビルの屋上に降り立った。
「これからどうする、お兄ちゃん」
「まずは状況を整理しよう。以前に聞いた話では中二病ウィルスとは、いわゆるハシカの様な物だそうだ。小さい時に掛かれば、後遺症は少ないが、大人になってから掛かると社会的地位を無くすほどの大ダメージを受けるそうだ。」
「私は数ヶ月で消滅すると聞いたことがあるわ。」
「でも、中二病は突然、何かのきっかけでぶり返す可能性を秘めているんじゃないかしら。」
「それじゃ、僕らの今後の方針は中二病ウィルスが消滅するまで安全な所へ逃げる事にしよう。」
「どこへ?」
「さあ、分からない」
「むしろ、ゾンビウィルスの方が危険じゃないの。軽い人はまだ意識があるけど、重症な人はまるで屍の様よ。」
「未知の病気だからね。・・・ところでさっきから誰かの事を忘れている気がするんだが」
公開:18/11/15 13:00
更新:18/11/19 21:02

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