朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 44

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この状況をどう乗り切ればいいんだ。
中二病のゾンビが街中に溢れかえったこの状況を。なんてカオスなんだろう。

向こうではゾンビたちが集まり、英雄遊戯をしている。
「お、おのれ、まだ生きていたのか。魔王」
「くくく、お前には私を倒せんよ。何故なら私は不死身だからだ。私は何度でも蘇る、そう何度でもな」
「それならば蘇る度に倒すまでだああ。いくぞ、とりゃああああ」
チラッ
ゾンビは野次馬の中から俺達の存在に気が付いた。
ゾンビは俺達にも仲間になってほしそうな目で見つめている。
俺は一瞬、石化した。だが、すぐに復活し、無言のまま首を横に振った。
ゾンビはガンガン行こうぜと言うジェスチャーをした。
俺はそれに対し、ゴメンと手で制した。
ゾンビは50の精神的ダメージを受けた。
だが、フッとため息を一つつき、「次に会う時まで命を大事にな。あばよ」と腕を振り上げ、背中で語った。
公開:18/11/15 12:01
更新:18/11/19 21:01

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