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国道から一本奥まった路地の角打ちでは、今日も熱燗とメザシ片手に酔いどれたちの神話が語られる。
「天地かい……なんだっけ? いっとう最初にお生まれになったのは星の神さまって知ってたかい?」
「あーた、前は泥人形捏ねて人間を作った男女とか言ってなかったっけ」
「馬鹿、そういうことはその日の酒と一緒に呑みこむんだよ」
「今日は星だ星。とにかく、他の神さまがぽこぽこ出てきたもんだからすることもなくて隠居したんだよ。開発が進む島の北っ側。新築のお社建てて多分酒でも造りながら」
「そりゃあんたの趣味だ」
「まあそしたらある日後輩の手下が押し入ってきてな。あんまりにも古い神さまだから若いもんは誰も知らないんだよね。神さまも田舎暮らしが長くて情勢に疎くて結局よく分からないまま追い出されちゃった」
「んで、神さまふて腐れて星の座から降りることにしたらしい。だから北極星は二万六千年周期の交代制なんだと」
「天地かい……なんだっけ? いっとう最初にお生まれになったのは星の神さまって知ってたかい?」
「あーた、前は泥人形捏ねて人間を作った男女とか言ってなかったっけ」
「馬鹿、そういうことはその日の酒と一緒に呑みこむんだよ」
「今日は星だ星。とにかく、他の神さまがぽこぽこ出てきたもんだからすることもなくて隠居したんだよ。開発が進む島の北っ側。新築のお社建てて多分酒でも造りながら」
「そりゃあんたの趣味だ」
「まあそしたらある日後輩の手下が押し入ってきてな。あんまりにも古い神さまだから若いもんは誰も知らないんだよね。神さまも田舎暮らしが長くて情勢に疎くて結局よく分からないまま追い出されちゃった」
「んで、神さまふて腐れて星の座から降りることにしたらしい。だから北極星は二万六千年周期の交代制なんだと」
ファンタジー
公開:18/11/14 11:12
更新:18/11/20 19:57
更新:18/11/20 19:57
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