135. 妖精たちのParty☆

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10月の異動でこの町へ越してきて二ヶ月。今の支店は人数が少ない上におじさんばかりなので週末一緒に過ごす人は居ない。『友達も彼氏も居ない私はどうすれば……』ある日の仕事帰り寒風に震えながら空に向かい思わずそう呟いた。この町は星空だけはとても綺麗だ。そんな私の週末はもっぱら音楽をかけながら掃除と洗濯をすること。でも私は何でもピカピカに磨くのが好きなので流しでもお風呂でも掃除は苦ではない。この日は物置にしたままのロフトの段ボールを片付けようとふと隅に目をやると割と大きな塵の塊を見つけた。近づいてよく見てみるとその塵が動いて「きゃっ」と口々に声をあげた。なんとそれは塵ではなく小さな妖精たちでそこで宴を開いていたのだ。私は疲れているのだろうとその日はそのままにして翌日もう一度見ると、その塵を掻き分け『毎日お疲れ様‼』と書かれていた。私はありがとうと呟きそこだけは何となくそのままにしておくことにした。
ファンタジー
公開:18/11/13 21:00
更新:18/11/13 21:09
Twitter ツイートから諺をつくる 塵も積もれば人となる 妖精も人の一種!?(笑)

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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