そうだ、スーパーへ行こう!(青果編)

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行きつけのスーパーがある。
普通あるというご指摘はさておき、立地、安さ、鮮度、品揃え。
人々の期待要素を全放棄したその店に、私は足しげく通う。

たとえば青果売り場。
『ニンジン1本でも200円』
高っ!とんだ動揺。いや『でも』って事は複数可?
『早生ガキ1袋3個』
漢字で書け失敬な。そして値段も書け。
『たまたまねぎX個/本= y』
どっちだ?買いかどうかの解も謎。
『早熟ガキ』
こら。二重は駄目。御両親怒っちゃうぞ。
『丸ごとバナナ1切れ98円』
お菓子?場所おかし、くない、か。丸ごとのバナナ。あれ……?
あ、『れ』!お前が悪い。せめて『切』で切れ!
『カットレタス販売中』
葉物が高騰中な今、心情はお察しする。
しかし、そこ強調いる!?『販売中』は見て分かるわ!

いかがだろうか?
私の様な酔狂が徘徊し、日々地味に賑わっている。
その名もスーパー『ウロー』
貴方も立ち寄ってみてほしい。
ミステリー・推理
公開:18/11/11 00:59
1個だけ実物があります スーパーって面白いね

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

いつも本当にありがとうございます!

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