企画案を通す

「部長！これで行かせてください！」
「ダメだ！こんなの失敗するに決まっている！」
「だからって周りと同じ守りに入ったものを作っても意味がありません！お願いです。この企画を通してください！」
「どうしたんだね？」
「「しゃ、社長！？」」
「ふむ…面白いじゃないか。やってみればいい」
「本当ですか！」
「社長！こんな無茶なアイディア、通用するとは思えません！」
「儂が部長で君がまだ新入だった頃、同じ様に揉めたことがあったな。彼もあの時の君と同じ目をしているぞ」
「ああもう！どうなっても知りませんからね！」
部長は僕の企画を通してくれた。
僕はすぐさま企画したメールを一斉送信した。

『初めまして。私は小さいおじさんと申します。私は現在、某研究所に捕らわれております。助けに来てくれる方、下記のURLをクリックしてください』

これでよし！
僕は待つ。この迷惑メールに誰か引っかかってくれることを。