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データを入力して”彼女”を起動する。今度こそあんパンと答えてくれるはずだ。
「好きな食べ物は?」
「エイヒレ」
ずっと好きだった女の子。結局想いを伝えられなかった、いつも窓際であんパンを食べていた彼女。
だから彼女を創り上げて、今度こそ告白する……つもりだったけど、当の”彼女”はこの調子だ。さっぱり彼女に近づいてくれない。別のデータを入力して再び”彼女”に聞く。
「好きな食べ物は?」
「んー、エイヒレ」
「……キミはエイヒレ大好きだね」
「あなただってあんパンばかり食べてるじゃない」
ため息をついて家を出る。少し歩くといつものコンビニが見えてきた。それにしてもなぜエイヒレ?オッサンくさいだろ。買い物をしながら考えていると、なんだか可笑しくなってくる。
「あ、あんパン忘れた」
家路の途中で肝心のものを買い忘れたと気づく。ビニール袋に入ったエイヒレが、僕の歩調に合わせて揺れていた。
「好きな食べ物は?」
「エイヒレ」
ずっと好きだった女の子。結局想いを伝えられなかった、いつも窓際であんパンを食べていた彼女。
だから彼女を創り上げて、今度こそ告白する……つもりだったけど、当の”彼女”はこの調子だ。さっぱり彼女に近づいてくれない。別のデータを入力して再び”彼女”に聞く。
「好きな食べ物は?」
「んー、エイヒレ」
「……キミはエイヒレ大好きだね」
「あなただってあんパンばかり食べてるじゃない」
ため息をついて家を出る。少し歩くといつものコンビニが見えてきた。それにしてもなぜエイヒレ?オッサンくさいだろ。買い物をしながら考えていると、なんだか可笑しくなってくる。
「あ、あんパン忘れた」
家路の途中で肝心のものを買い忘れたと気づく。ビニール袋に入ったエイヒレが、僕の歩調に合わせて揺れていた。
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公開:18/11/11 19:00
更新:18/11/11 22:52
更新:18/11/11 22:52
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クスっと笑っていただけるような、そんな作品が書ければと思っています。
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