軽装化されたウイングスーツ
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「ついに、出来た」
研究室で丸眼鏡をかけた白衣の男の顔に笑みが浮かぶ。
「何が出来たんですか?」
同じく丸眼鏡をかけた白衣の女性が興味津々に覗き込んだ。
「聞いて驚くな。ウイングスーツだ」
「それがですか? ペラぺラじゃないですか。変な羽も生えてるし」
「ふっふっふ。スカイダイビングは重装備すぎると思わないか? せっかく空を飛ぶのに、あれでは面白味も半減だ。そこで、このウイングスーツ! これは着るだけで良い。他に装備は必要ない。高度を自動解析し、風の抵抗を利用して徐々に落下スピードが落ちていく。地面に着く頃には、ふわりと降り立つ事が出来るのだ。どうだ、私と一緒にこの軽装で空の旅を満喫しようではないか!」
こうして、二人は空の旅へ……。
結論から言うと、二人はそのまま空の人となった。
今でも丸眼鏡の男と女の幽霊が、たびたび目撃されるという。
それはまるで白装束を着た天使のような姿、だとか。
研究室で丸眼鏡をかけた白衣の男の顔に笑みが浮かぶ。
「何が出来たんですか?」
同じく丸眼鏡をかけた白衣の女性が興味津々に覗き込んだ。
「聞いて驚くな。ウイングスーツだ」
「それがですか? ペラぺラじゃないですか。変な羽も生えてるし」
「ふっふっふ。スカイダイビングは重装備すぎると思わないか? せっかく空を飛ぶのに、あれでは面白味も半減だ。そこで、このウイングスーツ! これは着るだけで良い。他に装備は必要ない。高度を自動解析し、風の抵抗を利用して徐々に落下スピードが落ちていく。地面に着く頃には、ふわりと降り立つ事が出来るのだ。どうだ、私と一緒にこの軽装で空の旅を満喫しようではないか!」
こうして、二人は空の旅へ……。
結論から言うと、二人はそのまま空の人となった。
今でも丸眼鏡の男と女の幽霊が、たびたび目撃されるという。
それはまるで白装束を着た天使のような姿、だとか。
SF
公開:18/11/08 23:45
更新:18/11/11 14:19
更新:18/11/11 14:19
スカイダイビングする白衣の天使
スクー
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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