眠剤コーヒー

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あなたを想って淹れるコーヒーは、インスタントの香り。
水道水を冷やして、使い古した割り箸で適当に混ぜただけ。
カップには茶渋がこびりついて、消えない。
お気に入りの眠剤と一緒に、ちょっぴり濃いめのコーヒーを飲み下す。

わたしのわたし。
勝手に買って、勝手に買って。
欲望をコメントして、読んで笑って見て泣いて。

思い出せないの。
あなた。
第二のあなた。
あなたがわたし。
わたしのあなた。

吐き出して寝てしまうの。
目が覚めた時、軽い疲労でわたしを苦しめる。
わたしのわたし。

おはよう。
こんにちは。
おやすみ。
こんにちは。
さようなら。

出会うことのない、わたしのわたし。
こんにちは。
青春
公開:18/11/08 21:52
ノンフィクション

undoodnu( カントー地方 )

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