当たりが強い

0
5

「またアタリを出したの?はぁ…このままだとウチは潰れちゃうわね」
アタリを持って行くと彼女は僕を睨んだ。
「はいこれ!もう当てないでよ!当たっても交換は1日1個!明日持ってきなさい!」
彼女から受け取ったお菓子には今日も「アタリ」が入っていた。
僕は彼女に申し訳なくなり、アタリをこっそり捨てた。

翌日
「昨日これ捨てたでしょう!これはちゃんと交換しないといけないんだから。今日絶対に持ってきなさいよ!」
彼女はそう言って僕にアタリを突きつけた。
僕はどうやらかなりツイているらしく、この駄菓子屋で買うお菓子は必ず1個、アタリを引いていた。

数年後
僕と彼女は付き合っていた。
そこで駄菓子はアタリの分だけ他に分けられていることを知った。
彼女は僕と毎日会いたくてわざとアタリを渡していた。実にいじらしい。
でもそんなことは彼女に口が裂けても言えない。
だって彼女は今も僕にアタリが強いんだから。
恋愛
公開:18/11/07 19:08

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容