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「上の階のおじいさんのナースコール壊れてるんじゃないかしら?いつも大きな声で看護婦さーん看護婦さーんて、呼ぶのよ。夜中にいつもそう。私びっくりして起きちゃうのよね。ほら、私もそうだけど耳が遠くなると自分の声の大きさがわからなくなるじゃない?あの上のおじいさんにそれとなく言ってみてよ」
患者の絹子さんが私に言った。
「あっ、、わかりました。あのおじいさんはいつも言うんですよ。気になるようならベッド変えますよ」
「いいのよー。そんな事までしてくれなくても。私、窓側がいいし。」
「あっ、でもあのおじいさんこの病院にずっと居るので。なんていうかなぁナースコールも理解できてなくて。場所もそのおじいさん専用なんですよ。だからごめんなさい、絹子さん気になればいつでも違う部屋の窓側のベッドに変えますから」
その日のうちに絹子さんのベッドを移動した。
上の階は霊安室。この事は患者様に知られてはいけない。
患者の絹子さんが私に言った。
「あっ、、わかりました。あのおじいさんはいつも言うんですよ。気になるようならベッド変えますよ」
「いいのよー。そんな事までしてくれなくても。私、窓側がいいし。」
「あっ、でもあのおじいさんこの病院にずっと居るので。なんていうかなぁナースコールも理解できてなくて。場所もそのおじいさん専用なんですよ。だからごめんなさい、絹子さん気になればいつでも違う部屋の窓側のベッドに変えますから」
その日のうちに絹子さんのベッドを移動した。
上の階は霊安室。この事は患者様に知られてはいけない。
ホラー
公開:18/11/07 12:30
スクー
やたら声が大きい霊安室
最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。
「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。
なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。
でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。
Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2
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