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岩崎刑事は犯人に銃口を向け、撃鉄を起こた。

銃のグリップを強く握り、犯人の一瞬の隙をつき、撃つタイミングを見計らった。

「ねぇ…一つだけ教えてくれる?どうして、あなたは連続殺人を繰り返すの?」

犯人は、岩崎の質問に対して眉を歪めて、
鼻で笑った。

「人間が生を授かれば、俺が裁きを下すまでだ…殺人に理由は必要ない…なら、お前はどうして刑事なんだと同じ質問だよ…」

犯人は岩崎が発砲した瞬間、その身を翻して弾をかわした。そして、岩崎のほうに向かって勢いよく駆け出した。

岩崎の腹に膝蹴りをくわえ、身体を丸めたところで背中に追撃をした。

岩崎は血反吐を吐く。

「どうした…もう、終わりか?」
犯人は勝利を確信した。

「まだよ…」

岩崎は直ぐに体勢を整え、トリガーを引いた。

弾は犯人の額を貫いて、大量の紅をつれて、一直線に地平線へ向かった。
その他
公開:18/11/08 20:00

神代博志( グスク )









 

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