朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 37

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訪問者はチラッとアリサの袂に目をやった。アリサの腕には赤ん坊がスヤスヤ眠っていた。
「そこを何とか、奥さん。」
「お、奥さんですって。い、いやだなぁ、ご冗談を。もう、お世辞がうまいんだから。」
「冗談ではないですよ、奥さん。新婚ですか。この、この、カッコいい旦那さんを捕まえましたね。うらやましいなぁ」
「へへへ、そうですか。確かにかっこいいですよね。そんなに褒められたら契約しちゃおうかな。」
「駄目だぞ。アリサ。そんな怪しい人の話を鵜呑みにしてホイホイ契約しちゃ。あなたも未成年に契約させないで下さい。」
「ちっ、邪魔が入ったか。」
そう言うと訪問者は去って行った。
「アリサ、大丈夫だったか。」
「え~ん、怖かったよ。あの人、私が何度、要らないって言っても全然、帰ってくれないんだもん」
「大丈夫だよ。俺が付いているから。よく頑張ったな。よしよし」
「へへへ、お兄ちゃん大好き」
公開:18/11/08 12:23
更新:18/11/19 20:56

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