朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 36

ピンポーン
チャイムの音がした。
「どちらさま」
「私、この近くでカルト教団をやっているものです。
怪しい者ではありませんよ。
ちょっと黒魔法の研究に勤しんでいるだけのただの宗教法人です。
ところでお嬢さん、黒魔術に興味ありませんか。楽しいですよ。黒魔術があれば、大抵の問題は解決します。あなたの周りに自分を困らせる嫌な人間はいませんか。そんな嫌な人間が身の回りにいるのであれば黒魔術を使って撃退しましょう。入会すれば、親切、丁寧なアドバイザーが手取足取り教えてくれます。これが教本の「猿でもできる黒魔術本」です。分かりやすいでしょ。
もし、「私に出来るかしら」とご心配なら、３ヶ月だけのお試し期間もありますよ。
やってみて「駄目だな」、「私には合ってないかも」と思ったら直ぐに辞めてもらって結構です。
今、契約して頂ければ洗剤も付けますよ。」

「ごめんなさい。そう言うのは間に合っているんで」