131. 睡眠負債

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子供の頃水泳教室にイヤになるほど通わされた。「泳げないとあなたが困るし将来の旦那様も困るの‼」という説教を母親がいつもしてきた。私は右から左へと聞き流していたがその理由が子供が生まれてやっとわかった。随分前から日本では結婚する時に国が経営する最寄りのジムに夫婦で入会させられるのだが、初めての慣れない子育てで睡眠不足で意識が朦朧とすると、夫が必ずジムで小一時間泳いで帰ってきた。そうすると疲れで夫はいつも以上によく眠るが、息子も夜泣きをせずに私もよく眠れたのだ。不思議に思ってその理由を夫に聞いてみると、国発行の結婚の誓約書をよく読まなかったのかとその箇所を開いて見せてくれた。『夫婦の睡眠負債は夫婦どちらかのSwimmingで賄うこと』「だから最近よくジムに寄って帰ってきてたんだよ。明日は休みで俺がこの子を見てるから君が泳いできてね」
次の日私は久々の一人の時間に、水を得た魚の如く悠悠と泳いだ。
その他
公開:18/11/05 18:48
更新:19/05/28 13:04
ジムは国民の健康管理のため Swimming夫妻 ダジャレ(笑)

ことのは もも。( 日本 関西 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていこうと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
 

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