マオカラーよ。

マオカラーをご存知ですか。
建築家が着るアレです。
立襟。そのひとことでは言い表すことのできない世界がそこには広がっています。
前回のマオカラー選手権では日本選手は惨敗を喫しました。
まだまだ国内ではマオカラーが浸透していない。後進が育っていない。そんな指摘がありました。出場選手もその八割が建築家や料理家で占めており、残りの二割もベテランのタレントや政治家で、新しい才能が見当たりません。
かつては国民皆マオカラーを目指して、中学校では学ランが推奨されました。しかし最近ではブレザーや私服通学といったスタイルが多くなってしまいました。
私は幼い頃からマオカラーで育ち、祝い事はもちろん、普段着にも、部屋着にもマオカラーを着て生きてきました。
このままではマオカラーは絶滅してしまうかもしれません。
パンダのように、コウノトリのように、守ってください。
私はもう脱ぎたいの。
マジシャンも辞めるから。