燃やしたくないゴミ
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高校卒業をひかえ、思い切って断捨離をした夜、誰かが訪ねてきた。
「あのねえ、ルール違反は困ります」
区役所の人かな?ゴミはきちんと分別して出したのに。
「ちゃんと燃えるものだけ出しましたが」
「いやいや、混ざってます。『燃やしたくないゴミ』が。えーと」
そういうと、そいつは私の出したゴミをあさり始めた。
「あーこれだ」
それは、小さな手紙だった。
「完全に、燃えるゴミじゃない」
するとそいつはプンプンと怒り出した。
「ちーちゃんからの手紙が、燃えるゴミだって!?」
どきりとした。ちーちゃん。些細なことで喧嘩して、疎遠になってしまった。ほんとは謝りたくて、でも私はずるいから、このまま卒業しちゃえって思ってた。
「『ずっと仲良くしてね』って一文だけが、燃やせないんだ。さ、どーぞ」
手紙を受け取ると、そいつはふわりと消えた。ゴミの神様って、案外良いヤツなのかな。
「あのねえ、ルール違反は困ります」
区役所の人かな?ゴミはきちんと分別して出したのに。
「ちゃんと燃えるものだけ出しましたが」
「いやいや、混ざってます。『燃やしたくないゴミ』が。えーと」
そういうと、そいつは私の出したゴミをあさり始めた。
「あーこれだ」
それは、小さな手紙だった。
「完全に、燃えるゴミじゃない」
するとそいつはプンプンと怒り出した。
「ちーちゃんからの手紙が、燃えるゴミだって!?」
どきりとした。ちーちゃん。些細なことで喧嘩して、疎遠になってしまった。ほんとは謝りたくて、でも私はずるいから、このまま卒業しちゃえって思ってた。
「『ずっと仲良くしてね』って一文だけが、燃やせないんだ。さ、どーぞ」
手紙を受け取ると、そいつはふわりと消えた。ゴミの神様って、案外良いヤツなのかな。
青春
公開:18/11/03 22:48
更新:23/03/01 23:40
更新:23/03/01 23:40
結婚し、幸せになりを潜めて3年。
再び書きたくて登場。
多分そのうちまた消える。
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