朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 29

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「静かにしろ。動くな」
俺達がティナと別れ、家の玄関を開けようとした時、俺は背後から拳銃を頭に押し付けられた。
「俺はある組織に追われている。しばらく匿ってくれ。事情は後で話す。ただし、それを聞いてしまったらお前達も組織に追われることになるがな」
「お兄ちゃん」
「わ、分かった。あんたの言う通りにしよう。ただし妹には手を出すな」
「いいだろう」
俺達は言われた通り、黙って男を匿うことにした。と言うか拒否権は無かった、マジで。
「ふ~、もういいだろう。ありがとう。君達の協力には感謝する。先程はすまなかったね、手荒い真似をして」
「今さらいいですよ。それで、当然、こんなことをした理由を教えてくれるんでしょうね」
「本当に知りたいのかね。君達も組織に追われることになるんだぞ」
「何も知らずに追われる方が嫌ですよ」
「そうか、分かった。少し長い話になるぞ」
男は数秒の沈黙の後、ゆっくり口を開いた。
公開:18/11/02 15:28
更新:18/11/03 12:17

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